top of page
DSC03069.jpg
kinutaya_logomark_wh.png

Fujimusume Kinutaya

Photo:Kuniyuki Ikarashi
s-1_.jpg

創業者が商品のブランド名としてつけた『藤娘』。この藤娘という名によって、きぬたやは、独⾃の製品を開発し、絞り業界に絶えず新⾵を送り続ける存在となりました。 
百年経っても変わらないクオリティー・カラー・デザインであり続けること。これはきぬたやの約束であり、その象徴が『藤娘』であると⾔え、だれが⾒ても藤娘きぬたやの着物であるとわかるブランドを作り上げました。 

Brand

百年経っても色褪せることのない 
きぬたや絞りのチカラ

s-10.jpg

革命 其の1

(わざ)Quality「プラス2の美力」

例えば、生地巾1尺5分(約40cm)に45粒が横一列に絞られた「45立(45だて)」と呼ばれる絞りには、実際は左右に1粒ずつプラスした47粒を絞っている。これは高い技術の向上と品質の安定を生むためのきぬたや独自のこだわりである。より緻密でより精巧な絞り技術を常に追求し続け、どこにも真似のできない手仕事の最高峰を確立した。

藤娘、4つの革命 

革命 其の2

(がら)Design「地落ちの間合い」

絞りの柄と柄を分ける無地の空間を「地落ち(じおち)」と言い、この間隔の大小によって柄には立体感や躍動感が生まれる。地落ちが狭ければ狭いほど柄と柄が近づき、非常に高度な技術が必要となる。絞りの細やかな粒で自由な線を描き、美しい絞りの特徴を最大限に引き出す。

brand-1.jpg
s-10_.jpg

革命 其の3

(いろ)Color「染めの交差」

それまでの絞り染めにはない自由な発想による色づくりや巧みな配色は、まるで一枚の絵画のように見る人を惹きつける力を持つ。筆を用いて絞りを染めるぼかし染めは唯一無二。色を重ねることにより立体感が生まれ絞りに命が吹き込まれていく。

革命 其の4

(とき)Time「時を絞る」 

絞りには長い歴史がある、絞りの制作には気の遠くなるような時間を要する、その時代に合ったものを絞る、これら3つの「時」をキーワードに、着る人の「今」を演出するための作品作りを行っている。そして親子三代に渡って受け継がれていくような絞りづくりを目指す。 

s-2_.jpg
s-96.jpg
s-13_s.jpg

伊藤 嘉秋

いとう かしゅう

1947年 愛知県生まれ きぬたや二代目作家として活躍。絞りへの飽くなき追及の末、不可能とされた本疋田70立(生地巾に70粒を絞る)を結実。ニューヨークでの3度の個展を成功させ、1997年代表作「宴」が世界三大美術館のひとつであるメトロポリタン美術館へ永久保存される。 京絞りの伝統を守りつつ、誰も思いつかない絞り加工技術を駆使し、日本の美意識から生まれた繊細な色彩と海外の大胆な色の融合により生み出された上品で気品あふれた「きぬたやカラー」で、唯一無二の「きぬたや絞り」を完成しています。 世の中が大きく変わろうとしている現在、多くの皆様よりご愛顧いただいているきぬたや絞りの更なる向上を目指すとともに、和文化を発信する「和のきぬたや」を通して、皆様の明るい未来へのお手伝いをしたいと考えております。

株式会社藤娘きぬたやでは

「親子三代に渡ってお召しいただけるきもの」をテーマに

日々きもの制作に取り組んでいます。

Artist

s-5s.jpg

安藤 嘉陽

あんどう かよう

1958年 岐阜県生まれ 1977年藤娘きぬたや入社。早くから「きぬたや絞り」の彩色を極め、きぬたやカラーを確立。初代伊藤嘉敏、二代目伊藤嘉秋に師事し、現在きぬたや三代目作家として日々新しい挑戦を続ける。 色彩の濃淡や粒の大小、線の太さの違いにより奥行きが生まれた図柄は風にそよぐような動きと立体感を醸し出します。それは安藤嘉陽の求める「風を起こし 絞りが舞う」世界へと導いていきます。技術に裏打ちされた良いものを作るべく、この先も伝統を重んじながら、常に新しいこと、他にない技を取り入れていきたいと考えています。

s-20s.jpg

代表的な「絞り染め」は、生地を小さくつまんで糸で括(くく)ることで作られます。 括った部分は、染色のときに色が染まらず白く残るため、それが絞りの模様となります。 また、色染めのあとに生地を括った糸をほどくと「括り粒」という立体的な凹凸が残り、これが「絞り」独特の風合いを作ります。「絞り」は、職人が生地をつまんでは括り、つまんでは括りを繰り返し、丹念に一粒一粒を絞っていくことで作られます。そして生地全てにわたって絞られたものは「総絞り」と呼ばれ、その粒の数は一つの振袖で約二十万粒以上にも及ぶことになります。

総絞りとは。

img01.jpg

一粒一粒を糸で括って染色した総絞りの状態。

ここから糸ほどきや湯のし等の工程を経て完成。

「絞り」の歴史は古く紀元前にまで遡り、インドやアフリカなど世界各地で自然発生的に始まったと言われています。 日本においては、奈良・飛鳥時代に中国から伝来し、室町時代に登場した「辻が花」の着物、慶長・元禄時代に洗練された「小袖」の着物など、日本女性のファッションの歴史と共に成長・発展を遂げてまいりました。 特に江戸時代には、絞りの着物が上層階級の間で大流行し、「総絞り」は町人女性の憧れの存在でもありました。 当時の伝統技術は今もなお継承され、現在では日本を代表する独特の染色工芸品として世界に誇るものとなりました。

「絞り」の技法(染め分けの方法や模様の作り方など)は数多くありますが、一番代表的な絞りとされるのが「鹿の子絞り」です。 「鹿の子」とは、絞ることでできた四角い模様が子鹿の背中の模様に似ている事から名付けられました。 遠くから見ると無地に見えますが、近づいてみると精緻な点描画のように全体に細かい絞りが施してあり、見る者を圧倒します。

総絞りの代表

「鹿の子絞り」

img02.png
img03.jpg

古くから絹製品の産業が盛んであった京都では、他の地域よりも絞りの技術も早くから発達してまいりました。「京鹿の子絞り」は、そんな京都で生産された上質な「鹿の子絞り」のことです。高い品質と技術を誇るため、絞り製品の中でも最高級品となっています。「京鹿の子絞り」の中には、更にいくつかの代表的な絞りの技法があります。例えば、「疋田(ひった)絞り」や「一目(ひとめ)絞り」と呼ばれる技法がありますが、これらの技法で作られた絞りの一粒一粒は非常に緻密で、職人には最も難しい技術が求められます。この最高級の絞りを施した「総絞り」の制作には、完成までに一年以上の歳月を費やすこともあります。小さく精緻な絞りの粒が着物の全面に整然と並ぶ様子は圧巻で、その仕上がりは現在でも多くの人々に新鮮な感動を与え続けています。

最高級の絞り

「京鹿の子絞り」

「友禅染め」とは、生地に模様を染める技法のひとつで、日本で代表的な染色法の一つです。「友禅染め」では、防染用の糊で模様を描き、その上から絵筆による手描きで彩色した後、洗いや蒸しなどの工程を経て仕上げます。京都で生産されるものを「京友禅」、金沢で生産されるものを「加賀友禅」といい、「加賀友禅」は細かい模様とぼかしを入れて華やかに仕上げるのが特長です。「絞り」は主に糸で括ることで色が染まることを防ぎますが、「友禅」は糊を置くことで染め分けを行い、模様を表わす技法です。こうした防染方法の違いが、「絞り染め」と「友禅染め」とで異なる風合いや仕上がりを生むことになるのです。

友禅の技法との違い

img04.jpg

友禅染め

s-2.jpg

絞り染め

bottom of page